転職回数の平均はX回!20代・30代では何回が普通?回数が多いと不利なの!?失敗しないために今知っておきたい転職事情!
「転職を考えているけれど、何回まで大丈夫?」「同世代の人は何回転職してるの?」そんな不安と疑問を解消します。わからないままではずっと心配。でも知っておけば対策も取れるというもの。あなたのキャリアと将来の計画に役立つ、世間の転職回数の平均などの情報をご紹介します。
転職活動の平均について
自分の年代での転職は何回までOK?将来的なキャリアを考えた時に、「何回まで転職できるか」は、人生プランでも重要な点です。また、海外と日本では転職のイメージに差があるため、新天地をどこにするかで選択が大きく変わります。
今の自分の転職回数に不安があっても、転職活動の平均回数とそれらに関する情報を、きちんと知っておくことが大切です。書き方や言い方ひとつで、きっと自分の武器にもできるはず。職務経歴書や面接での自己PRで好印象を与えられるように、準備段階からしっかりと知識を備えておきましょう。
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転職回数の平均ってどれくらいが普通?
今までの日本では2〜3回
これは2012年時点での30代・40代の平均転職回数です(「エン ミドルの転職」調べ)。一説には「人生で3回」とも言われた転職回数ですが、時代とともにこの状況は大きく変化しつつあります。
終身雇用・年功序列・寿退社といった新卒入社から退職までを一社で勤め上げるような労働環境は減り、子育てが一段落して再就職活動をする女性も、今後さらに増加する傾向にあります。
転職者の平均年齢は、2015年下半期では25〜29才が37.4%、30〜34才が27.0%、40才以上は14.3%となっています。これは過去8年間に比べ最も高い数字です(「DODA」調べ)。社会とともに労働環境が変化したことで、人はより自分に合った環境を求めるようになりました。
若い未経験者を中途で積極採用する企業も増え、中途採用マーケットが拡大したため平均年齢も上がり、35歳転職限界説も薄れてきています。
今まさに、幅広い年代、そして人材が求められています。この先転職を考えている人には朗報ですね。
中国では新卒から2年おきに3〜4社を経験
転職率が高いのは、実力主義の現れとも言えます。特に中国は格差が大きく、同じ会社でも新卒時には月8万円程度だったのが、30代にもなると能力次第で100万円以上の給料を貰う人もいるほどです。
30代からが専門分野を固める時期と言われているので、それを目指して大学卒業後はいくつか転職を繰り返し、適性を掴みながら経験を積んでいくのが中国の転職スタイルのようです。
現在は経済の減速により、上海や北京などの都市部では転職市場の流動性が低くなり、定着率が上がるケースも出ています。企業側も教育や研修に力を入れ、今までよりも長く勤めて貰えるように人材を育てる動きも出てきました。
しかしながら転職エージェントや転職サイトの利用も非常に盛んで、さらなる高給を目指して実力を磨くための転職活動は、人生のキャリアプランに欠かせないと見られています。
転職大国のアメリカでは11.3回
これは18才から46才までの転職平均回数です。日本の感覚では多いと感じますが、アメリカの労働市場では当たり前。かつては終身雇用制でしたが、もはやその影響がないために、世間的にも転職に悪いイメージはまったくありません。
それどころか、一社に長く勤務し続けていると「新しい環境に順応できない人?」「転職できる能力がないのでは?」という印象を持たれてしまうケースすらあります。
収入計算も、中途採用が当然で年功序列の影響もないので、年齢や勤続年数とは無関係に実力評価で行われます。そのため、能力次第ではいつでも次のステップに進むことが可能なのです。必然的に全体の転職回数が多くなるのもうなずけますね。
日本でもこのような労働市場のグローバル化が目立ち始めましたが、資格取得、能力の研鑽が欠かせませんし、もちろんコネクションを持つことも重要な要素です。
いつでもチャンスを生かせるように、日頃から努力しておくことが大切だと言えるでしょう。
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20代の転職の平均回数と、採用側の意見を知っておこう!
2回以上で厳しくなる
転職経験ゼロの20代は全体の約70%。1回が約20%、2回以上が約10%となっています(リクルートワークス研究所調べ)。
それに対して、20代の転職回数を「1回でも気にする」企業が12%、「2回から気にする」は一気に増えて42%です。採用企業側は「転職回数がなるべく少ない」「できれば弊社が初転職」の応募者を望んでいるという結論になりました。
どの企業でも勤続年数ができるだけ長く、かつ高い専門性を備えた若手は欲しいものですから、納得の結果と言えます。
ちなみに、「過去の転職回数は気にしない」と回答した企業はたったの1.5%しかありませんでした。数少ない20代の転職カードを有利に切れるよう、無駄に転職を繰り返すことは避けたいですね。
平均は0.4回
20代の転職となると、一社あたりの在籍期間が短いために、応募者自身がスキル不足や経験の浅さを気にしがちです。また、採用企業も中途採用者には即戦力を期待するため、ハードルはやや高い傾向にあります。
しかし、20代の応募者は、若さならではの意欲や伸びしろなどの可能性を秘めています。納得できる転職理由があり、専門スキルや資格などの努力が認められれば、成長を見越しての採用も当然あり得ます。特に近年は若手の転職希望者に対し、「未経験者でも積極的に採用」とする企業も増えてきました。
採用企業のニーズに合ってさえいれば、挑戦する価値は充分にあります。業界傾向や企業色をしっかりと研究してアピールすることが、転職活動を成功させるコツです。初めから諦めたりせず、若手ならではの積極性をどんどん出していってください。
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30代の転職の平均回数と、採用側のポイントを確認しよう!
3回以上だと多すぎる
現在、採用企業はまだまだ転職回数を重要視していることには変わりありません。とはいえ、年齢とともにキャリアを順調に重ねていけば、1回や2回の転職を気にされることはほぼないといって差し支えないでしょう。
問題は3回目からです。エン・ジャパンの調査によれば、応募者がミドル層の場合、「3回以上の転職」については採用企業の90%が「気にする」と回答しています。
転職エージェント経由で採用する場合、企業は応募者の月収の数倍もの報酬をエージェントに支払うケースもあります。採用したとしても定着してくれるのかが不安になるのも理解できます。
若い頃のように「色々とやってみたいから」だけではなく、過去の経歴から一貫性を見出して、キャリアとして積み重なる企業や業界を目指すといったような、説得力のある理由と武器となるスキルを持って、転職活動に臨みたいですね。
平均は2回
ミドル世代の転職回数を気にするか?気にするなら何回からか?この問いに対する採用企業の回答は、「1回」なら2%、「2回」でも9%です。
この程度であれば、ほとんどの企業が気にしていないと解釈しても良いでしょう。ただ、採用企業自体に終身雇用の傾向が強く、さらに中途採用の土壌がないなどといった場合も考えられます。
転職歴があることで「協調性がないのでは?」と判断されてしまわないよう、むしろ「協調性があるからこそ過去の転職にも成功してきた」などと、採用企業の不安を解消できるように努めましょう。
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転職回数が多いと有利?不利?企業のホンネはこうだった!
「続かない人だと思われる」ため不利
採用担当者の大切な仕事のひとつは、「採用者の企業への定着率を高めること」です。どれだけ丁寧に研修をしても、すぐに退職されてしまっては、企業の価値を高める人材を作ることができません。
採用担当者は応募者のスキルだけでなく、仕事や人間関係へのストレス耐性から協調性までを含めて、総合的に判断しています。その上で早期退職となってしまった場合、採用担当者自身の適性やキャリアが企業側から疑われることにも繋がりかねません。
長く勤められることを信じてもらうには、過去の勤続年数で証明するのが一番ですが、昨今は様々な事情も考慮してくれる背景も増えてきています。まずは採用担当者からの信頼を勝ち取ることが大切です。
「いろんな経験があり有能だと思われる」ため有利
中途採用で最も求められる能力は、「業界知識」「即戦力」「経験」の3つです。経験者採用枠であれば、転職活動を進める中で、これらは必ずジャッジされます。そして、この3つを兼ね備えている人材が「有能」だと判断されるのです。
しかしながら未経験者であっても、「関連知識」「対応力」「過去の経験を生かした応用力」が認められて採用に至るケースもあります。
採用企業は、転職によって得た知識や経験は何か、またそれらをどのように生かすことができるかを見ています。今まで積み重ねた自分の力をどう役立てられるのか、じっくりと考えて着実にアピールしましょう。
実は回数よりも期間の方が重要
採用企業は、勤続年数で社会的適性の判断基準とすることがあります。これは、転職回数は同じだとしても、「一社につき数ヶ月しかいない人」と「一社に長く勤務した人」の評価は異なるということです。自分が採用担当者だったら、どちらの人材を確保したいか考えてみてください。
また、退職から次の就職先が決まるまでに空白期間があると、不利だとされる傾向もあります。しかしそれが単なる空白ではなく自分の価値を高めるための投資であったこと、またその期間に応じた結果を出せていればその限りではないようです。採用企業から求められる資格やスキルを磨く期間に当てましょう。
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まとめ
あなたが採用企業にとって魅力的な人材であれば、必ずチャンスは訪れます。たとえ転職回数がマイナスと判断されようと、それを補って余りある能力を発揮できるとなれば、きっと良い結果が出るはずです。
転職市場が活発化している今を機に、自分自身の力で、新たなキャリアを築いていきましょう。
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